
最近、やたらと感情が揺れ動く。何でもないことで涙が出たり、人の感情に引っ張られたり、何かと疲れやすい。 そんな変化を感じている方が増えています。
実は、それには「土星のうお座入り」が大きく関係しているかもしれません。
土星は「制限」「試練」「責任」といったテーマを持つ天体で、社会や個人に現実的な課題を与える存在。 その土星が2023年3月にうお座へ入り、2026年2月までこのサインにとどまります。
これから約3年間、私たちは「うお座」のエネルギーを通して、土星的なテーマに向き合っていくことになります
今回は運行中の土星がうお座にとどまる2023〜2026年について解説していきます。
土星うお座の天体的背景と意味
土星は約29年で12星座を一周し、ひとつの星座におよそ2年半から3年滞在します。 2023年3月7日、土星はうお座へと移動し、新たなテーマを私たちにもたらしています。
うお座は「共感」「スピリチュアル」「芸術」「無意識」「癒し」「境界の曖昧さ」などがキーワードのサイン。 そこに土星が入ることで、これまで目に見えなかったものを現実の形にしていくような流れが生まれます。
たとえば、
- 感情の扱い方を学ぶ
- 境界線の引き方を学ぶ
- スピリチュアルや芸術を「仕事」として現実に落とし込む など、抽象的なものを具現化していく試練が与えられるのがこの期間です。
また、うお座は他人との境界線が曖昧になりやすいため、共感疲労や感情の浸食などにも注意が必要です。
この期間、私たちは「曖昧さの中にある責任」と「癒しの中にある現実」と向き合っていくことになります。
うお座的テーマ:共感・境界線・癒し・逃避傾向
うお座は12星座の最後に位置するサインで、全てを包み込むような共感性の高さが特徴です。 現実世界よりも精神世界や感情のつながりを重視し、他者の痛みを我がことのように感じ取る能力があります。
このようなうお座のエネルギーは、美しくもありますが、エネルギーの境界が曖昧になりやすいという弱点もあります。
共感と感情の浸透
土星がうお座にある期間、私たちは「感情的な共鳴」をテーマに多くのことを学ぶでしょう。
・他人の感情に振り回されやすくなる ・人の苦しみに共鳴しすぎて疲れる ・無意識に他人の期待に応えようとしてしまう
こういった傾向が強まるため、自分の心と他人の心の間に「健全な境界線」を築くことが課題になります。
癒しと依存、スピリチュアルの光と影
うお座は「癒し」や「スピリチュアル」「夢」の象徴でもあります。 土星がここにある間、それらを現実的なかたちにしていく必要があります。
・スピリチュアルな学びを日常生活にどう活かすか? ・芸術的なインスピレーションを現実の表現にどう落とし込むか?
また、うお座は「現実逃避」の傾向もあるため、
- アルコールやネット依存
- 感情的な被害者意識
- 過剰な理想主義 といった落とし穴にも要注意です。
土星は、うお座のこのような曖昧な面に”現実という光”を照らし、私たちがバランスを取りながら成熟していくことを求めてきます。
土星による課題とチャンス:感情の現実化、スピリチュアルな責任感
土星がうお座に滞在するこの3年間は、「感情」や「スピリチュアル」な領域に対して、現実的な目線を持つことが求められる期間です。
感情の現実化
これまで曖昧にしていた感情や内面的な課題が、目に見える形で表面化してきます。
- 抑えていた感情が爆発する
- 過去の心の傷が再び浮上する
- モヤモヤしていた人間関係にハッキリとした変化が訪れる
これらは一見ネガティブに見えるかもしれませんが、土星的には「避けてきたテーマに向き合う好機」として訪れているのです。
スピリチュアルな責任感
うお座は精神世界やスピリチュアリティと深く関わります。 そのため、この時期に問われるのは「見えないものとの関わり方に責任を持つこと」。
・癒しや占い、ヒーリングの力を現実社会の中でどう活かすか? ・受け取った直感やメッセージを、どのように行動へ落とし込むか?
単なる“ふわっとした癒し”ではなく、人の人生を支える覚悟や姿勢が問われるようになるのです。
この時期、スピリチュアルを扱う人ほど、目に見えない世界を“地に足のついたもの”として社会に提供する力が求められます。
12星座別アドバイス:土星うお座時代をどう生きるか
それでは、土星うお座時代における12星座ごとのテーマとアドバイスをお届けします。 ※太陽星座を中心に見ていますが、月星座やアセンダントが当てはまる方も参考にしてください。
牡羊座(おひつじ座)
心の深層を見つめ直す時。無意識の恐れや癒されていない感情と向き合いましょう。表には出ない内面的成長が大きな意味を持ちます。
牡牛座(おうし座)
人間関係の再構築と、友情の見直しがテーマ。本当に信頼できる人との絆を深めるチャンスです。SNS疲れにも注意。
双子座(ふたご座)
キャリアや社会的役割に変化の兆し。”やりたいこと”を現実にするための責任を問われます。夢を仕事にするチャンスも。
蟹座(かに座)
精神的な視野を広げる時。哲学、宗教、スピリチュアルな学びに没頭することで、自分軸が形成されていきます。
獅子座(しし座)
人との深い結びつきがテーマ。依存関係の見直しや、感情的な絆の再構築が求められるタイミングです。
乙女座(おとめ座)
パートナーシップに現実的な試練が訪れることも。お互いの境界線や責任を明確にし、健全な関係を築くことが求められます。
天秤座(てんびん座)
日常生活や健康面の見直しに最適な時期。感情に流されすぎず、心と体のバランスを整えていきましょう。
蠍座(さそり座)
創造的な表現や自己肯定感がテーマ。芸術的な活動や恋愛を通して、自分自身を癒すプロセスに入る人も。
射手座(いて座)
家庭やルーツ、心の拠り所に焦点が当たります。内側の安心感を土台にすることで、外の世界に力強く飛び出せるように。
山羊座(やぎ座)
言葉や情報、人とのコミュニケーションに責任感を持つ時。発信する言葉が人を癒す力を持ちます。
水瓶座(みずがめ座)
お金や価値観に関する現実的な見直しの時期。精神的な豊かさと現実のバランスを取ることがカギです。
魚座(うお座)
自分自身の在り方が試される時。無意識の癖や曖昧にしていたことに向き合い、自己確立していく重要な期間となります。
まとめ:この時期の向き合い方、浄化・ヒーリングのヒント
土星うお座時代は、目に見えないものと現実の世界との間に橋を架けるような時間です。
- 感情や感受性を恐れずに受け入れる
- 適切な境界線を持ち、共感疲労を防ぐ
- スピリチュアルを現実社会に活かす視点を持つ
浄化、ヒーリング、感情の整理がキーワードになります。 この時期をどう生きるかによって、次のサイクル(2026年〜)でのあなたの立ち位置が変わってくるでしょう。
どうか、地に足をつけながらも、心の声に丁寧に耳を傾けて。
あなたの内なる宇宙が、美しく整っていきますように。