「月星座は欠損」は本当?当たらない・嘘?占星術的に解説

「月星座は欠損だから信用しない方がいい」
そんな意見をネットで見かけて、モヤモヤした経験はありませんか?

西洋占星術では、月は「感情」「安心感」「心の癒し」などを象徴する大切な天体。
なのに「欠損」「当たらない」「嘘じゃないの?」と言われると、自分の月星座に不安を感じてしまう方も多いはずです。

この記事では、「月星座=欠損」説の背景や、なぜ一部の人にとって“当たらない”と感じられるのか、その理由を占星術的な視点から丁寧に解説します。

あなたが月星座をどう受け取り、自分らしく活かすかのヒントにもなるはずです。

✅月星座とは?本来の意味を再確認

月星座とは、生まれた瞬間に「月」が位置していた星座のこと。
太陽星座(いわゆる星占いでよく知られる星座)が「表の自分・人生の方向性」を示すのに対し、月星座は「内面・感情・安心感・無意識の反応」を司る天体です。

  • どんなことで安心を感じるか

  • 無意識に取ってしまう反応やクセ

  • 幼少期の心のパターンや母親との関係

など、あなたの“素の部分”が浮き彫りになるのが月星座です。

✅なぜ「月星座=欠損」と言われるのか?

最近、SNSや一部の占星術界隈で話題になるのが「月星座は欠損である」という説。
これは、「月に象徴される欲求や反応がうまく機能しない」「他者に投影しやすく、自覚が薄い」などの考えに基づいています。

💡この説の背景には以下のような考え方があります:

  • 月=無意識の癖や感情的な反応=コントロールしづらい部分

  • 欠損しているからこそ、それを求め続けてしまい苦しくなる

  • 満たそうとすると空回りし、逆に苦手意識を感じやすい

たとえば、月が「蟹座」の人なら「安心したい・守りたい・共感されたい」欲求が強いけれど、実際はその欲求がうまく満たされず、人間関係で悩みがち……というパターンが見られることもあります。

✅「当たらない」「嘘」と言われる理由は?

一部では「月星座は当たらない」「嘘くさい」と言われることもありますが、それには以下の理由が考えられます。

① 無意識のため“自覚しにくい”

月星座の性質は、無意識の領域に根ざしています。
そのため、「自分では全然そんな感じがしない」と思っていても、実は他人から見ればその通りだったりします。

たとえば月が「獅子座」の人が「私って目立ちたがり屋じゃないけどな…」と否定していても、無意識に承認欲求が強く出ていることもあります。

② 幼少期の防衛反応が絡んでいる

月は「幼少期の心の記憶」と深く関係します。
育った環境や親との関係によって月の性質が抑圧されたり、過剰になったりするため、本来の月星座のエネルギーが“歪んで”表れているケースもあります。

③ 太陽や他の天体とのギャップがある

ホロスコープには月以外にも、太陽・金星・火星・アセンダントなど多数の要素があり、それらの配置によって月星座の働き方が変わります。
とくに太陽と月が「スクエア」などのハードアスペクトを取っている場合、月の欲求が抑え込まれていることも。

✅「欠損」と決めつけるよりも、“扱いにくい天体”と捉えよう

確かに月は「未成熟なまま放置されがち」な天体ではあります。
だからといって「欠損=いらない・当たらない・嘘」と決めつけてしまうのは、もったいない考え方です。

むしろ、月を意識化し、自分の感情や安心感と正しく付き合うことで:

  • 人間関係がスムーズになる

  • 自分を大切にする力が育つ

  • インナーチャイルドが癒される

といった変化が起きます。

✅あなたの月星座が教えてくれる“感情の癖”とは?

月星座は「未成熟だと扱いにくいが、成長すれば大きな武器になる」性質を持っています。

月星座 欠損と感じやすい状態 成熟したときの力
牡羊座 短気・衝動的・負けず嫌い 行動力・突破力・情熱を伝える力
牡牛座 執着・変化を恐れる・鈍感 安定感・五感の喜び・安心感の提供者
双子座 落ち着きのなさ・気分屋・浅さ 柔軟性・情報力・伝える才能
蟹座 依存・共感疲れ・過保護 癒し力・家族愛・感情の共鳴
獅子座 承認欲求過剰・目立ちたがり 自信・表現力・人を元気づける力
乙女座 自己否定・完璧主義・心配性 細やかな気配り・分析力・奉仕精神
天秤座 他人軸・八方美人・優柔不断 調和力・社交性・美意識の高さ
蠍座 執念深さ・感情の爆発・嫉妬 深い絆・洞察力・精神的強さ
射手座 無責任・逃避・一貫性のなさ 楽観性・自由な発想・未来志向
山羊座 感情の抑圧・孤独感・過剰な責任感 現実力・信頼性・安心感の土台
水瓶座 感情の乏しさ・距離感・他人事感覚 客観性・独自性・未来ビジョン
魚座 境界が曖昧・依存・現実逃避 共感力・スピリチュアル性・芸術的感性

🌕「月は欠損」とは?

西洋占星術において、月は本来「感情・欲求・安心・母性・癒し」などを象徴する天体です。
しかし一部の占術家は「月は本来満たされない欠落を表す=欠損である」と考えています。
この説は、特に月星座と現実とのズレに注目したリーディングから生まれた思想です。

✔ 肯定派の意見(欠損説に賛成する立場)

  • 月の欲求を追い求めても、なぜか満たされず苦しくなる経験がある

  • 月星座に基づいて行動すると、自己否定や他者からの否定を感じやすい

  • 月=「過去の安全基地(=親から刷り込まれた欲求)」と捉えるならば、進化のためには“手放す対象”であるという考えは納得できる

  • 月を「魂の履き古した衣」とすることで、より高次な自己(太陽やMC)へ導く道が見える

✘ 否定派の意見(月は欠損ではない)

  • 月は私たちの“感情のベース”であり、欠損ではなく「栄養」や「心の土台」として不可欠

  • 月を否定することで、自分の感情や安心感を無視し、逆に心身を壊す可能性がある

  • 幼少期の体験やトラウマによって月のエネルギーが歪んでいるケースはあるが、それは「修復」や「癒し」の対象であり、「捨てるべきもの」ではない

  • 多くの心理占星術では、月はヒーリングと共感力の鍵とされる

🤝 中立・統合的な立場(私の見解)

私の立場は 中立寄りの統合派です。
つまり、「月=欠損」と断言するのではなく、その人の成長段階や環境により“月が過剰・未成熟・誤作動”するケースがあるという理解です。

🌱具体的に言えば:

  • 月は「過去生からのクセ」「親との関係性で形成された防衛反応」として働くこともある

  • そのため、月に振り回されて生きていると“本当の自己”(太陽)を生きづらくなる人もいる

  • ただし、月を否定するのではなく、成熟させる・意識化する・客観視することが大切

🔑 結論|月を「欠損」と決めつけず、「感情のコンパス」として付き合う

  • 月は未熟だと「不安」や「甘え」「共依存」になりやすい

  • しかし成熟すれば「共感力」「癒し」「安心を与える力」になる

  • 欠損ではなく、「扱いが難しい天体」「扱い方で毒にも薬にもなる感情の司令塔」と考える方が実践的です

まとめ

「月星座=欠損」と言われる背景には、確かに一理ある部分もあります。
ですが、それを単に「当たらない」「嘘だ」と切り捨ててしまうのはもったいない話です。

月はあなたの内面、無意識、そして“安心のパターン”を教えてくれる大切な天体。
扱いが難しいと感じる時こそ、月を知るチャンスです。

大切なのは「月を否定する」のではなく、「どう付き合っていくか」を考えること。
あなた自身の感情に寄り添いながら、月星座を人生の味方にしていきましょう。